一般常識問題
Q. 世界無形文化遺産に関する次の語句と記述のうち、組み合わせが正しいものはどれか。次の①~④から一つ選びなさい。
① 早池峰神楽 ― 秋田県鹿角市の八幡平小豆沢地区にある神社で、毎年正月二日に奉納される。2009年に世界無形文化遺産に登録された。
② 結城紬 ― 江戸時代前期には、緯糸に強い撚りをかけることで、織り上げたものに仕上げの工程で涼感を出す独特のシボと呼ばれるしわを出すことに成功した。
③ 小千谷縮 ― 常陸国の特産物として朝廷に上納された布、「あしぎぬ」が原型とされている。撚りをかけない糸を素材として使っている為、暖かく軽い。
④ 佐陀神能 ― この神事の形式は「出雲流神楽の源流」と呼ばれ、後に全国各地に伝わる里神楽に大きな影響を与えたと言われる。
答え: ④
【早池峰神楽】岩手県で受け継がれる神事。大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称である。その初源は南北朝時代にまで遡るものと考えられ、500年以上の伝統をもつ非常に古い神楽であると言われている。
【結城紬】
茨城県結城地方は古くから養蚕業が盛んで、農閑期に副産物の利用として紬が作られ、奈良時代にはすでに朝廷に納めていました。 鎌倉時代にこの土地の領主だった結城氏がこの産業の保護育成に努めたため、結城氏の名を取って結城紬の名が定着したとされています。江戸時代初期代官になった伊奈忠次が信州や京都から技術を導入したことにより、結城紬の名は一層高められました。近代になってからは技術の改良が行われ、特に絣織りの進歩で最高級の紬が生産されるようになっています。(http://kougeihin.jp/item/0104/より)
【小千谷縮】
小千谷における麻織物の歴史は古く、縄文時代後期と思われる土器に布目のあとが残されています。 小千谷の気候にあった麻織物は評価が高く、将軍へ献上されていました。 江戸時代前期には、夏の衣料向けの改良が考えられ、緯糸に強い撚(よ)りをかけることで、織り上げたものに仕上げの工程で涼感を出す独特のシボと呼ばれるしわを出すことに成功しました。昔ながらの技術・技法で作られる小千谷縮は昭和30年に国の重要無形文化財に指定されています。
(http://kougeihin.jp/item/0112/より)
【佐陀神能】
佐太神社の祭礼の中でも重儀とされる「御座替祭」(ござがえまつり)に合わせて執り行われる神事である。佐太神社は松江市に鎮座する出雲國二宮である。奈良時代の『出雲國風土記』、平安時代の『延喜式』にも記載されている古社。
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