2018. 11. 10 更新
更新今年の全国通訳案内士試験まとめ
- 日本地理科目の難易度は下がり、代わりにこれまで長い間対策の取りやすかった日本歴史科目が著しく難化
- 一般常識科目において、正解を2つ選ばせる「多肢選択」の問題が半分以上を占めた
- 英語科目において、正解が複数とみられる問題が数問あった
- 通訳案内の実務は初年度ということもあってか、比較的易しい問題が見受けられた
- 更新今年はなんと調整なし!ただ英語は…!?(詳しくはこちら)
11月10日追記今年は調整なし!? 英語科目の謎
2018年の11月を経て、受験された皆さんに合格通知が発送されました。True Japan Schoolの受講生さんから寄せられた情報によると、なんと巷では、あれだけ難しいとの声が上がっていた歴史科目の調整が入らなかったようです!自己採点が69点の方が不合格、70点の方が合格とのご報告を受けており、今年は全科目において調整がなかったものと思われます。
しかしながら、英語科目で自己採点が63点、69点の方の1次突破のご報告も頂いています。(合格基準は70点)これらのことから11月現時点では、次のように推測されています。
- 今年は全科目で調整なし
- 英語科目で複数正解と見られる問題において一定の受験者に加点がされたか?
※以下は2018年9月6日時点での掲載内容です。↓
9月6日記載合格点調整は行われる?
結論から入ると、今年の合格点はそれぞれ以下の通りになるのではないかとTrue Japan Schoolは推測しています。
True Japan Schoolの予想合格点はこちら!
2018年全国通訳案内士試験1次試験予想合格点
科目 | 予想合格点 | 合格基準点(ガイドラインより) |
外国語(英語) | 70※ | 70 |
日本地理 | 70 | 70 |
日本歴史 | 65? | 70 |
一般常識 | 30 | 30 |
通訳案内の実務 | 30 | 30 |
今回、合格基準点の調整が入るのは「日本歴史」科目のみとの予想に至りました。英語に調整があてられるのかどうかという点がかなり微妙でしたが、例年、英語科目に関しては、これまで点数調整がされてこなかったこと、悪問と呼べる設問も数問見受けられた一方で、全体としては、ガイド目線の問題が増えたこと、難易度としても適切であったことの2点を受けて、そのまま変わらず70点と予想します。
True Japan School受講生の平均点を踏まえて
今回、1次試験対策講座や模擬試験をご利用頂いた皆様にご協力をお願いしたところ、総勢152名の方がアンケートに協力してくださいました!True Japan School受講生(152名)の平均点は以下の通りです。
2018年True Japan School受講生平均点
科目 | 平均点 | 回答数 |
外国語(英語) |
67.4 |
56 |
日本地理 | 79.4 | 68 |
日本歴史 | 71.0 | 53 |
一般常識 | 35.0 | 59 |
通訳案内の実務 | 45.0 | 73 |
※Webサイトおよび紙面アンケートにて8月19日~9月1日の期間で実施。全体の回答者数はn=152ですが、科目免除があるため、各科目の回答数の合計とは異なります。
受講生平均点の1割減が全国平均とすると…
皆様それぞれ素晴らしい成績を修められたようで、平均点はどの科目も高いですね!今回、基準点調整の決定に際して、全国の平均点を上記のTJS受講生の平均点の約1割減と仮定しました。
このように仮定してみると、歴史科目が著しく合格基準点から乖離していそうですね。やはり今回は、歴史科目において合格基準点が調整される可能性が高いといえます。
一方で通訳案内の実務に関しては、平均点が合格基準点を著しく上回ることが予想されます。しかし合格点がガイドラインで発表の基準点を上回ることはございませんのでご安心下さい。
2018年全国通訳案内士試験1次試験全国平均予想
科目 | 全国平均(予想) | 合格基準点 |
外国語(英語) |
60.7 |
70 |
日本地理 | 71.5 | 70 |
日本歴史 | 63.9 | 70 |
一般常識 | 31.5 |
30 |
通訳案内の実務 | 40.5 | 30 |
外国語(英語)は基準点は変わらないが…
上記の通り、今回は歴史科目以外の合格点調整は行われないと予測していますが、英語に関してはまだまだ不透明というのが正直なところです。
先にも問題に挙がっている複数解答と見受けられる問題がいくつもあるからです。ご存知のように、英語の後半の問題(和文英訳や日本事象問題)は配点の非常に高い問題がずらりと並んでいます。今年はこの後半部分に複数正答と考えられる問題が集中しました。試験実施機関の発表次第で、合否が分かれる受験生が今年は極めて多くいらっしゃると考えられます。
この状況を鑑みて、正解と見られる選択肢を双方正解とするという判断を試験実施機関が下す可能性は全くゼロではありません。ボーダーをさまよっている受験生の皆様は諦めてはいけないというのが、True Japan Schoolからのメッセージです。
1次試験後の1カ月が最終合格を分ける
今、2次試験対策から遠ざかるのはガイド試験対策におけるタブー中のタブー
もしかすると、今この記事をご覧頂いている皆様の中には、次のような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「自分の受験した科目は合格点調整ないのか…もう今年の2次試験の対策は必要無いかな」
確かに試験という性質上、晴れて合格する方もいれば、涙を呑む方もいらっしゃいます。皆様が挑んでいる試験は曲がりなりにも「全国通訳案内士」という優れた国家資格ですから、厳しい現実を11月に突き付けられるかもしれません。
ですが、それを恐れて、今、2次試験の対策から遠ざかるのはガイド試験対策においては禁忌の行為です。もしかしたら、True Japan Schoolの見立てと異なる見解を試験実施機関が発表するかもしれません。ややもすると、前向きなマークミスにより実は合格点に達していた!という可能性だってあります。
わずかでも合格しているかもしれないという可能性を自ら捨てて、この2カ月を棒に振ることは絶対にしてはいけません。
11月の合格発表まで迷っていて2次対策に手をつけず、残り1カ月を切ったところで初めて自分が合格していると知り、慌てて対策をしたものの間に合わず、2次試験で涙を呑む…
こんな砂をかむような経験を、今この記事を読んでいる皆様にはして欲しくありません。ご自分の点数が何点であっても2次試験対策を今この時から始めてください。万が一、1次突破が今年叶わなかったとしても、今年のうちに鍛えたプレゼン力・通訳力は来年の肥やしになるはずです。そうやって努力を絶えず重ね続けた方に最終合格は訪れます。どうか前を向いて、12月まで歩みを止めないでくださいね!
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