JNTOから公式に発表が!
昨年1次試験を受験された方も、今年初めて受験される方も必見です!JNTOから2018年度(平成30年度)1次試験の正答が発表されました!
全国通訳案内士試験は、1次試験の合否の時点では、自分が何点か知らされない制度となっています。一般常識科目の複数選択式の問題は部分得点があるのか?英語で正答が複数見受けられる問題の正答はどれなのか?来年の試験を対策するうえで役に立つ情報をまとめました。
一般常識科目の複数選択問題は部分点あり!
まずは、昨年多くの受講生が憂き目にあった一般常識科目の複数選択問題がどのように採点されたのか?です。例年は複数正解を選ぶ問題はなかったのですが、昨年初めて(さらりと)複数選択の問題がいくつか紛れ込んでいたのです。
(2)FIFAワールドカップに関する次の記述のうち正しいものはどれか。次の①~④から二つ選びなさい。
(1点×2=2点)
① 第1回大会は1930年に当時のFIFA会長ジュール・リメの故国フランスで開催された。
② 2018ロシア大会では、日本代表がコロンビア代表に勝利した。これはW杯におけるアジア勢による南米勢からの初勝利である。
③ 2018ロシア大会に出場した日本選手の中で最年長は本田圭佑選手である。
④ 次回2022年の開催国はカタールである。
「平成30年度全国通訳案内士試験」 一般常識科目 第13問より抜粋
このような複数選択の出題は計5問で18点分。この出題形式に気づかず、多くの方が正解を1つのみ選んで点数を落としたそうです。複数選択問題であるということに気づかないと大幅に点数を落とすことになり、合格基準点である30点への到達がかなり厳しいものになります…
そこで注目されていたのが、「部分得点があるかどうか」でした。(この問題で言えば正解は②と④ですが、例えば②のみを選んだ場合、1点が与えられたのか、0点だったのか)これは重要ですよね!JNTOの判断が以下の通りでした。
解答が2つある場合は、どちらか1つでも正解している場合、1問分が加算される。
https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/guide_com30.pdfより抜粋
「部分得点」ありです!この判断で昨年の1次試験、救われた方も多いのではないでしょうか?ただ、試験機関が今年も同じ判断をするかどうかは保証できませんので、平成31年度は一般常識科目含め、全科目で問題の出題方法にはしっかりと注意を払いたいところです。
英語で自己採点70点以下の方が通過した理由はこれ!
お次は英語科目です。昨年の1次試験、どうやら社会科4科目に関しては基準点調整は行われなかったようです。(詳しくはこちら)しかしながら、True Japan Schoolには、英語の自己採点が合格基準点である70点に届かなかった方が1次試験を通過した!というご報告が複数届いています。
何故か?
True Japan Schoolでは、この英語問題の一部について正解となる選択肢が複数あり、全員に得点が与えられる可能性があると予想しました。その問題はこちら。
A: その緑色のものは何ですか。
B: これは柚子胡椒です。柚子の皮と唐辛子に塩を混ぜて熟成させた調味料です。
① It is a fermented mixture of yuzu peel, chili peppers and salt used as a condiment. (➡×?)
② It is a mixture of fermented yuzu peel, chili peppers and salt which is used as a seasoning. (➡〇?)
③ It is a type of seasoning made from yuzu peel, chili peppers and salt which fermented. (➡×?)
④ It is a type of condiment made from yuzu peel and chili peppers and fermented with salt. (➡〇?)
「平成30年度全国通訳案内士試験」 英語科目 第22問より一部改編
※複数正解とみられる根拠はここでは割愛します。
昨年11月に、受験生の皆さんから合否のご報告を頂いた時は、「上記の問題が複数正解ありと判断されて全員に6点加算されたのか!?」と事務局も期待していました。
単なる誤植で全員に5点が追加されていました!
結果は上記の問題含め、複数正解だと修正された問題はありませんでした!
ではなぜ、70点以下の方が通過していたのか?それは、別の問題に誤植があることがわかり、全員に5点が追加されていた、という顛末でした…。
- 昨年(平成30年度)は社会科4科目において基準点調整はなく、全員に厳しい採点が行われた!
- 一部の科目では複数選択問題がさり気なく出題され、多くの受験生が罠にはまった!
- 出題形式にも密かにマイナーチェンジがあるかもしれないので、問題文を良く読もう!
- 試験全体の厳格度が高まっているので、今年は更に本腰を据えて臨む必要あり!
このように未知に包まれた1次試験…本試験の受験前に、本番そっくりな問題で練習できたら心強いとおもいませんか?それを実現したのがTrue Japan Schoolの公開模試です。
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